パワポは世界を変える

はてなブログで「タグ機能」がリリースされたそうな。タグ機能というと、Noteみたいな感じを目指しているのだろうか。だとすれば、近い将来、同じタグをつけている記事を自動でリコメンドする機能などもきっと実装されるのだろう。はてなブログは記事と記事との間のリンクがあまりなく、はてな内を周遊することがほとんどないので、今回の機能拡張はいい感じだなと思う。

さて、そんなタグ機能で初回のお題がいくつか出されている。

そこで今回は「#エンジニアのキャリア」について書いてみようと思う。

結論から言えば、パワポエンジニアはオススメだよ。という感じである。

つまみ食いのエンジニアキャリア

まず僕のエンジニアのキャリアを話したいと思う。

最初のエンジニアライフは学生時代。C++をイジって、電磁場シミュレーションやデータ圧縮アルゴリズムの符号化効率などの数値計算をしていた。泣きながらC++をデバックしてたときに「ああ、プログラミングで食べていくのは無理だな」と感じたので、ガチなプログラマではなく適当な企業の技術職として就職することになる。

就職後、いろいろな仕事をした。一番長かったのは、社内で使う業務ITの丸投げ開発で、その後、内製開発に風向きが変わり、Ruby on RailsやSalesforceあたりを導入して、プログラミングで遊んでいた。

その頃は、アジャイル開発だったりクラウド環境だったりの黎明期。ウォータフォール&オンプレミスの考え方との違いに驚き、毎日新しい発見があった。過去、稟議だの工事だのWBSだのプロジェクト計画だのいって、都合3ヶ月以上掛かけていたモノと同様のモノが、たった一日で作れるようになる楽しい時代だ。

でも、楽しい時代も長くは続かず。データ論理設計やSQLができるということから、なぜだかDBAをやらされる羽目になる。いや、僕はどちらかというとフロント寄りのエンジニアでHTML/CSS/JSをイジっているのが好きなんだけど(笑)

全然スキルセット違うだろと思いつつも、上から見たら「同じデータベースじゃん?」ということらしい。しかたなくDBAをやりつつ、インフラ系エンジニアの保守的な気風にイライラしながらも、いちおう真面目に仕事をしていた。趣味的に、Oracle Exadataを入れてみたり、MySQL InnoDB Clusterを組んでみたりもした。

んで、いまは業務部門に移り、戦略策定だったり、DX推進だったり、社内の人材育成だったりといったフワフワした仕事をしている。

振り返ってみると、オンプレとクラウド、ウォータフォールとアジャイル、丸投げと内製開発、フロントとインフラ、業務とIT、コーダーとPMと戦略屋と、つまみ食いも甚だしい。我ながらよくゲシュタルト崩壊を起こさないで済んだものだと思う(笑)

そんなキャリアの中でも一貫して有用だったのは「パワポ」だ。

パワポは世界を変える

エンジニア界隈では、コードを書かずにパワポばかり書いているエンジニアのことを「パワポエンジニア」などと揶揄する。絵だけ書いたってモノは動かねーんだよ!ってのはまったくそのとおりで反論のしようもない。

実際、僕も一時期は「このままパワポ書いてていいのかな」とか、「エンジニアはコードを書いてなんぼなんじゃ」とか思ったことはあるけど、なんかもう諦めた(笑)

しかし、諦めたあとで見えてきた世界がある。

実際のところ世の中はパワポで回っているのだ。

パワポにはコード以上の「魔法」があるのかもしれない。

何かしらのプロジェクトの前にはパワポがある。あなたがITエンジニアであれば、あなたの作っているITは、ひとつのパワポ資料から始まっている。ITエンジニアでなくても、身の回りのあらゆる商品、マウスもスマホもテレビもダンベルも冷蔵庫も食品もなにもかもパワポで企画しているのだろう。

さらにより大きなこと。国家戦略だったり都市計画だったり税制改革だったり。そしてなにより、DXなんて不可思議な言葉が一般市民でも聞いたことがあるワードになったのは経済産業省のパワポ資料が一因だ。

www.meti.go.jp

そういえばひとときパワポ排除論が巻き起こったことがある。いわく、オフィスワーカーはパワポばかり書いていて仕事をしていない。資料は出来上がっているのに、色を変えたり配置を変えたりして遊んでいるだけだ、と。その遊びでアウトプットが変わるのか、営業であれば成約の可否に関係するのか、もし関係しないなら不要な業務ではないのか。不要な業務を助長しているパワポは悪の枢軸で、社会から抹殺すべきだ。なんて感じ。

だが実際はなくなっていない。

パワポ排除の急先鋒であるAmazonですら、AWSイベントではパワポだらけだ。

結局、文章で伝えるよりも図解で伝えるほうがわかりやすいのだろう。

道路標識や信号がすべて言葉だったとしたら事故が起こるだろう。「総武線は三鷹から始まり吉祥寺を通り〜、またそれと並行して中央線が走っています。相互の乗り換えができるのは〇〇駅と○○駅となります。」とかをだらだら読むのではなく、やっぱり電車の路線図がみたい。

そんなわけで、僕はこれからもパワポを書いていくのだろう。

もしかしたらブログもパワポで書けば良いのかも。

おわり。