うっかりポチッてしまった【無性に無駄遣いしたい】

今週のお題「自分にご褒美」

はてなブログの今週のお題は「自分にご褒美」だそうです。

はて、最近なにかご褒美を買ったりしたかな?なんて逡巡してみますが、全然まったくご褒美なんてのは思い当たらず。

コロナ禍なのでコト消費は難しいですし。モノ消費といってもテレワークが多くなったのでスーツとか靴とかにお金かけても仕方ないし、外出の機会が減ったので私服は買わないし、デブるので美味しいものも控えているし、特に生活に困っているわけでもないしで、ぶっちゃけ欲しいものもなく。

とはいえ「自分にご褒美」と言われると無性に無駄遣いしたい気持ちになります。ちょっとだけお仕事を頑張ったので賞与評価が上々だったというのもあって、何も買わないのは流石に寂しすぎると思って。

んで「今年一年おつかれということで無駄遣いしよう!」と欲しいモノを考えてみたのですが、どうにもソソられるものがなく。僕は無駄遣いもできないほど心が荒んでいるのかと絶望的な気分になりました。

無いなら無いでS&P500でも買おうかな、なんて夢も希望もない(?)ことを考えていたんですが、ネットをフラフラしていたら、いつの間にかご褒美をポチッていました。

Wi-Fiルーターとパソコンです。

 

いまこのブログを書いている環境は、超小型のWi-FiルータとMacBook Pro 2016です。これにEIZOの23インチディスプレイをつなげています。

ふと思い返すと、むかしは2年ごとにパソコンを買い替えていましたが、ここ4年くらいパソコンを買い替えてないことに気が付きました。もちろん不都合がなければ買い換える必要はないのですが、いちおうエンジニアなわけですし、さすがに4年落ちの環境もどうかとおもって。久しぶりに環境を刷新するのもありかなーなんて思ったら、うっかりポチッていました。

ポチったのはこれです。

Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応したルータでそこそこ評判が良さそうなモノを適当に。6,500円くらい。Wi-Fi 6なんて規格があるんだぁなんて思って。(エンジニア?笑)

そういえば僕だけテレワークが遅いことがしばしばありました。てっきりマンションISPがクソなのかと思っていましたが、もしかしたら小型Wi-Fiルータのせいなのかもしれません。

気になってスピードテストをしてみるとDL 10Mbps, UL 3Mbpsくらいしか出てないことが分かって、これは酷いなと。大した金額でもないので、これで速くなったら儲けものという感じでポチッてみました。

 

んで、せっかくWi-Fi 6にするならパソコンも対応させたい欲が出てきて。

最近出たM1 MacBook Airも魅力だったのですが、普段仕事でWindowsを使うことがほとんどなので、今回はWindows機を買うことにしました。

ドスパラのGALLERIAというゲーミングPCです。

  • Core i7-10700KF (3.80GHz-5.10GHz/8コア/16スレッド)
  • 16GB DDR4 SDRAM(PC4-21300/8GBx2/2チャネル)
  • NVIDIA GeForce RTX 2070 SUPER 8GB
  • 512GB NVMe SSD

いろいろ構成イジって、オプション込みで16万円くらい。

動画編集をするわけでもないので専用GPUまで要らないことは分かっていますが、なんとなく気分でポチってみました。Steamにも興味あったしと言い訳してみます。

 

過去、パソコンで劇的にエクスペリエンスが違うと思ったのは、

  • ダイアルアップからADSLへ変えたとき
  • HDDからSSD搭載機に変えたとき

でした。今回の環境刷新ではそこまで大きな違いはないので「あんまり変わらんなぁ」となるのは目に見えていますが、ちょっとだけ賞与がよかったことへのご褒美として割り切ります。

なんか良かったらレビューでもしようと思います。

おわり。

資産公開12/06 投資の必勝法【いまはやってない】

42才のリアルとして資産を公開してみます。

元本 : 5,727,597 円 (先週差分 +58,151 円)
評価 : 6,931,336 円 (先週差分 +262,574 円)

口座銘柄評価額評価損益
つみたてNISAeMAXIS Slim 先進国株式インデックス712,931+114,930
つみたてNISAeMAXIS Slim 新興国株式インデックス575,770+85,658
特定口座eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)1,925,489+336,005
特定口座iFreeレバレッジ NASDAQ1003,717,146+667,146

コロナバブルでかなり資産が伸びています。S&P500日足で上値サポートラインを超えたので、教科書的にはもうちょっと伸びそうですが、そろそろクリスマスなので全く分からないですね。とりあえず気にせず種銭を増やしていこうと思います。

 

さて、投資といえば20代のころFXにはまっていました。FXとは外国為替証拠金取引という投資商品で、様々な国の通貨を買ったり売ったりできます。その際、証券会社がお金を貸してくれて、手持ちのお金以上の差益を出すことができます。この仕組みをレバレッジと呼びます。

たとえば、

  • 2020/01/01 USD/JPY 100.00 で、1万通貨買い
  • 2020/01/10 USD/JPY 101.00 で、1万通貨売り

みたいな取引をすると、1万円儲かります。

この際、レバレッジなしだと1万ドルを買うのに100万円が必要ですが、10倍レバレッジにすると、10万円で買うことができます。まるで界王拳ですね。

一般的な投資では年間5%増えれば良いと言われますが、上記の例でいえば10倍界王拳を使うことで10日で10%増えています。20代の当時、ギリギリの給与で生きている中では夢のある投資に映ったのです。

んで、色々調べたり試したりする中で「必勝法」を見つけます。やり方は簡単で、1円下がったら買って、1円上がったら売るだけです。リピート・ループイフダンと言われます。

たとえば、99円→98円→97円→98円→97円→98円→99円と動いたとき、

2020/01/01 USD/JPY 99.00
2020/01/02 USD/JPY 98.00 ★ 1万通貨買い (計 1万通貨保持)
2020/01/03 USD/JPY 97.00 ★ 1万通貨買い (計 2万通貨保持)
2020/01/04 USD/JPY 98.00 ☆ 1万通貨売り (計 1万通貨保持)
2020/01/05 USD/JPY 97.00 ★ 1万通貨買い (計 2万通貨保持)
2020/01/06 USD/JPY 98.00 ☆ 1万通貨売り (計 1万通貨保持)
2020/01/05 USD/JPY 99.00 ☆ 1万通貨売り (計 ポジションなし)

と行った形で取引します。するとUSD/JPYは99円のままですが、3万円手元にはいってきます。

為替は基本的にゼロサムのため、上がったり下がったりしつつ、数年単位で見れば同じような価格になります。同じ価格帯で動けば動くほどチャリンチャリンと手元にお金が入ってきます

この方法で1,000万円くらいは儲かったと思います。
儲かるには儲かるんですが、いまはこの必勝法を使っていません。

使っていない理由は2つあります。

理由① 資金効率が悪い

理屈で言えば必勝法なんですが、延々と下がり続ける相場だと多額の元本が必要になります。1円とか2円とかならいいですが、10円とか20円とか下がると雪だるま式に評価損が増えていきます。ざっくり計算すると、

  • 10円落ちたとき → 2,200,000円の含み損
  • 20円落ちたとき → 15,400,000円の含み損

となります。これに耐えられるだけの元本を用意できれば必勝法になるんですが、それだけの元本を考えると資金効率が悪くなってしまいます。

理由② 精神衛生上よろしくない

ポジションが多いときはちょっとした値動きでも強烈に資産が変わります。この精神的影響がほんとに大きくて。

ルールを決めているので、自分で何かができるわけでもないのですが、ずっとチャートとニラメッコする日々を過ごすことになります。仕事をしていてもチャートが気になって手がつかず、デートをしていても気になり、毎日夜遅くまで値動きを追うだけの生活を過ごすことになります。だって1時間で100万円とかかわるわけなので。

結局どうなったかというと、コツ・コツ・コツ・ドーンという感じです。

儲かった1,000万円くらいはサブプライム+リーマンショックで霧散して、さらに前年の儲けにかかる税金を払ったら根こそぎ無くなりました。FX自体はロスカットという強制決済する仕組みがあって基本的に元本以上の損失は出ないのですが、税金はまじでやばいです。儲けが出たら最低限税金分だけでも出金しておくのをオススメします。税金が払えないからといって自己破産は出来ないらしいので。

とはいえ、儲かるには儲かります。特に資金はないけど一攫千金を狙いたい方にはいい方法だと思います。リピート・ループイフダンについての詳しい書籍として FXで負けないたったひとつの資産運用 ループイフダン入門と実践 があります。

この書籍で詳しく書かれていますが、最近はこの取引方法を全自動でやってくれる証券会社もありますし、○○ショックへの保険として損切りなどの工夫もできます。保険をしっかりかけていけば、いまでも全然いい投資法だと思います。必勝法であることは確かなので。

でも僕はもういいかな。ある程度ゆとりのある生活ができるだけのお金はあるので精神衛生を優先したいと思います。

あ、投資は自己責任で。

おわり。

noteからはてなブログに出戻りすることにした

しばらくnoteで記事を書いてたんですが、ちょっと思うところがあり、はてなブログに戻ることにしました。なんというか、はてなブログのほうが居心地が良いと言うか。

一言で言えば、noteは陽キャ向けのブログサービスなんだと思います。なので、世相に皮肉を言ったり、オタクカルチャーに言及したり、生々しいお金の話だったりは全然好まれず。能天気に「コレが楽しかった!」的な話には多くのいいね(note用語ではスキ)がつきます。

いや、はてな民が陰キャだと言うつもりはないんですが(笑)
noteにマイルドヤンキー感を感じてしまったのです。

僕は田舎育ちで、大学からはずっと都会で生活しています。
いまこの文章も都会のど真ん中で書いています。
そこで思うのは、やっぱり都会はいいな、と。

どうしても田舎って画一的な個性を求められるフシがあります。一方、都会はドライですが、どんな人間でも受け入れられる懐の深さがあります。

たとえば、外国人でもLGBTでも夜の仕事でも大丈夫ですし、新宿などならコスプレしたまま歩いていても違和感を感じません。イマドキの言葉で言えばダイバーシティがあるという感じでしょうか。

noteはみんな明るく、お互いを褒めあって、みんなで楽しもう!的なコミュニティです。それはそれで楽しくていいのですが、楽しくないことはイマイチ歓迎されないので、なんだか言いたいことが言えなくなります。つまり、運営が努力し過ぎていてキレイな世界なんですよね。

一方、はてなブログでは「みんなで楽しもう!」もありますが、「政府はクズだ!」みたいな言及も全然あります(笑)

んで、なんかエディタで社会を批判するような記事を書いた後、いざnoteへ投稿しようと思ったら躊躇ってしまったわけです。この記事ってコミュニティ的に違うんじゃないか、noteの運営はこんな記事を望んでないんじゃないかと。

そんな逡巡になんだか気疲れしてしまいました。さらにいえば、noteにはバックアップ機能がないので垢BANされたら終わりですし。

noteは素晴らしいサービスだと思うし、はてなブログに陰キャしかいないとかいうつもりは一切ないのですが、僕個人が感じた感想としては、

  • note = みんな大好き、田舎的
  • はてなブログ = ある程度なんでも許される、都会的
  • wordpress = 完全に自由、無人島

のようなコミュニティがあり、僕にははてなブログの方が水が合っていたというだけです。

よく各ブログサービスの比較記事で、noteにはこういう機能があって、はてなブログにはこういう機能があって的な記事を見かけますが、ブログには書き手と読み手がいるので、コミュニティの問題に帰結します。なので、コミュニティの合う合わないってけっこう大事なのかな、と思いました。

note自体は有料noteが売れたので残しておきますし、たまには投稿しようと思います。マイルドヤンキー的ではない記事ははてなブログで書いていこうと思います。

おわり。

資産公開10/18 15,000ポイント貰える【11月末まで】

42歳のリアルとして資産を公開してみます。

元本 : 5,377,096 (先週差分 +7,320)
資産 : 6,116,935 (先週差分 +185,600)

口座銘柄評価額評価損益
特定口座eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)1,752,560+263,076
特定口座iFreeレバレッジ NASDAQ1003,213,629+363,629
つみたてNISAeMAXIS Slim 先進国株式インデックス647,865+75,465
つみたてNISAeMAXIS Slim 新興国株式インデックス502,881+37,669

米国大統領選挙前で相場が荒くけっこう乱高下をしている感じ。長期投資を前提にしているので日々の株価変動とかは気にしないことにしているのだけど、一週間に18万円とか変動している事実を考えると、なんだか節約とか仕事とかってどうなのよ?とか思ってくる。まあとりあえずあまり気にせず種銭を増やすようにしていこう。

 

さて、これだけ値動きが激しいなかで節約とかポイ活とかがどれだけ意味あるのかと思ったりもしますが、割と大きめなキャンペーンを見つけたので参加してみました。

auカブコム証券の投資信託でPontaポイントがつかえる!たまる!|auカブコム証券
https://kabu.com/company/lp/lp100.html

auカブコム証券でPontaポイントを使って投資信託を買えるサービスを開始したそうです。そのサービス開始記念でキャンペーンが開催されています。ざっくりいえば、口座開設&投資信託購入で最大15,000ポイントもらえるそうです。いろいろ条件がありますが、大枠としては、

  • 2020年11月末までに新規口座開設、12月末までに投資信託購入
  • 貰えるポイントは購入金額依存、50万円分買うと15,000ポイント貰える

といった感じです。投資信託のつみたて投資をしている方にとっては、そのうち入金するわけなので貰っておいて損はないのかと思います。購入締切までにボーナスも出ると思うので、まず口座開設だけしておくのも良いかも。

あ、そうだ。ポイ活とかをされている方は、ポイントサイトを経由するとさらに5,000ポイントくらい加算できるかと思います。僕もさっそく口座開設を申し込みました。

 

キャンペーンは置いておいておいたとしても、Pontaポイントで投資信託が買えるのは良いですね。ローソンやリクルート系サービスを使っていると知らない間にPontaポイントが溜まってきます。

ただ、どうにも使う場所がないな、、、と放置していたのですが、投資信託を買えるならバンザイです。欲を言えば、楽天証券のように投資信託購入時にポイントが付くようになると理想ですね。

おわり。

体重公開10/17、毎日飲みながらでも痩せる食事

42歳のリアルとして体重を公開してみる。

今週の体重先週差分トータル
85.8kg-1.35kg-5.45kg

一週間で1kg以上減るならいいペースだろう。健康診断までおよそ2ヶ月あるので、そこまでに80kg切れるとうれしいな。

 

さて、ダイエットで重要なことといえば何を差し置いても食事だ。むかしダイエットしたときは、朝昼晩の工夫うんぬんとかいうレベルではなく、食事らしいものは月一回程度、それ以外はプロテインとビタミン剤だけで過ごしていた。んで、4ヶ月で30kgくらい痩せたと思う。人間、そんな食生活でも意外と生きていけるらしい。まったくオススメできないけど。

痩せたいとは思うけど、さすがにそんなダイエットもどうかと思って。今回はちゃんと食事を摂るようにしている。というか、毎日お腹いっぱいにしつつお酒ものんでいる。

で、そんなゆるふわダイエットにはどんな食事が良いかな?といろいろ試してみたところ、最近、すごくいいものを見つけて定期的に購入しはじめた。

こいつは低糖質の冷凍お弁当。糖質量は15g以下。7個と14個と21個セットがあり、21個セットで買うと一食500円を切るくらいの値段だ。まあコンビニ弁当を食べると考えればいいだろう。

この冷凍お弁当のいいところはメニューが豊富なところ。なんのかんのいって、毎日同じものを食べつづけるのは飽きてしまう。とはいっても、糖質量を気にしつつ、毎日メニューを考えるのは脳が疲れる。そんななか、何も考えず冷凍庫から出して温めるだけで、毎日違う糖質制限食が食べられるのはとてもラクちんだ。味もふつうに美味しい。最近はこの冷凍お弁当をおつまみにお酒を飲むことが多い。

ただ若干、量が少ないかな?とは思うので、どうしても満足できないとき用の低糖質ツマミをもろもろ物色中。オススメが知りたい。いまは業務用シーチキンを試行中で、糖質は100gあたり0.2g。業務用なので一袋がギャグみたいな量だ。

お酒飲みながらでも痩せたい人の参考になれば。

おわり。

EAの功罪-3 EAは桃源郷を語る

昨今、DX(デジタル・トランスフォーメーション)という言葉が賑わっているが、実は過去にも似たようなデジタル化の潮流があった。いま思い出すのも恐ろしい、そして、もう二度と関わり合いたくないEA(Enterprise Architecture)である。

先般、EAというIT開発方法論の概要を述べ、こと日本企業においては組織力学が働くことからなかなか理想通りには行かないことをお話した。
EAの功罪-1 理想のIT開発論とその現実 - 新鮮?
EAの功罪-2 地獄への道は善意で舗装されている - 新鮮?

今回はEAの功罪として功の部分、EAの良い部分に触れてみたいと思う。

EAは企業全体のウォーターフォール開発

EAは理想であって実際に適用するのは難しい。しかしながら、世界でも有数の天才たちが考え抜いた結晶だけあって、やはり有用な部分は多数ある。というより、いまでもなおIT開発の教科書としてこれ以上のものはないのではないだろうか。

とりわけ有用なのは「EAフレームワーク」だ。これを知っているだけでも違う。

EAでは、最上流フレームワークとして、複雑系である「業務とIT」を4つのレイヤで表現している。結構シンプルだ。各レイヤの詳細だったり具体的な成果物だったりは参考書籍をみたりググったりしてみればよいが端的には下記の通り。

#レイヤ代表的成果物
1業務 Business Architectureミッション、業務一覧、業務フロー
2データ Data ArchitectureERD/CRUD、データディクショナリ、コード表
3機能 Application Architecture機能マップ、機能要件、IT間連携
4技術 Technology Architecture非機能要件、採用プロダクト標準

業務プロセスを整理し、扱うデータを決め、機能要件や非機能要件を定義する。

こう書いてみると「普通の考え方」じゃん?と思うかもしれない。

そう、普通の考え方だ。

EAの基本的な立て付けは、個別IT開発における「普通の考え方」を会社全体のレベルにまで拡張し、複数ITが混在する環境においても適用してやろうぜ、ということだ。僕の理解では、EAは企業全体のウォーターフォール開発と解釈している。

EAは桃源郷を語る

さて、この「普通の考え方」というのがとても重要だ。

実際のところ、あなたの会社は普通でないことになっている。

たとえば、あなたの会社に「唯一の業務一覧ドキュメント」はあるだろうか。営業・開発・生産・調達・運用・人事・総務などたくさんの業務機能について、すべての業務フローを一元的に集約管理し、誰でも参照可能にしているだろうか。他部署の工夫を自部署に取り入れて組織力をあげる仕組みがあるだろうか。

たとえば、あなたの会社に「唯一のデータモデル(ERD/CRUD)」はあるだろうか。業務の変更にあわせてリアルタイムに更新しているだろうか。「顧客ID」と「お客様番号」と「得意先コード」が混在してたりはしないだろうか。

たとえば、あなたの会社では複数のITの画面構成は一定のルールに基づいているだろうか。あるITではメニューが横にあったり、他のITではメニューが縦にあったりしないだろうか。

データ可視化ツール(Tableau, PowerBI, QlikSenseなど)を無秩序に導入していないだろうか。Java, C#, Pythonなどプログラミング言語に採用基準はあるだろうか。Oracle, MySQL, MS SQL ServerなどをSIerのいいなりで導入していないだろうか。Zabbix, JP1, OpenView, Systemwakerなどが乱立していないだろうか。

 

もしも、だ。

企業全体で、業務・データ・機能・技術を一元的に統制管理できたらどうだろうか。

誰でも適切な業務ができるし、ITの画面ポリシーはすべて同じで使い勝手が良い。開発工数も少ないし、集中購買によって調達価格を下げるとこともできる。運用面で見ても扱うミドルウェアが少なければ効率的だし、ナレッジが溜まりやすいので人材育成も容易だろう。その結果、企業全体として品質・費用・納期ともに大きく改善するのではないだろうか。

EAはこうした桃源郷を語る。

経営層がコンサルに説得されるのも無理もないだろう。

たしかにこの「普通の考え方」が実現できるなら、業務とITのムリ・ムダ・ムラがなくなる。ムダな業務フローはなくなり、法外なIT開発費を支払わずに済む。それはすなわち、莫大な利益を目論むことができる。

まあ、すなわちウォーターフォール開発だ。

もしユーザニーズや市場動向などが変わらず、完全に数年後の未来予知ができて、ユーザが未来の業務プロセスをキッチリ決められるなら。そんな仮定が成立すれば、言うまでもなくウォーターフォール開発は理想的な開発手法だ。それと同じように、EAもやはり理想的な業務とITの最適化方法なのだ。

 

そしてDXにもつながる重要な点は、このレイヤの順番にある。

ちょっと長くなったので別エントリで話そう。

つづく。

好きなことだけして生きてくと決めたの

42歳のリーマンに刺さった漫画・アニメを紹介しよう。

40歳は不惑の年と言われる。不惑とは「人生の方向性が定まり迷いがなくなる」ということらしい。つまり、40歳になったら人生の迷いがなくなるとのことだ。

え、いや、全くそんなコトなく、毎日「さて、これからどうやって生きていこうか・・・」なんて考えふけってしまうのだが、僕は異端なのだろうか。。。

まあ、なんにしろ世知辛い世の中だ。

DXだのデジタル化だのいわれるが、結局、会社に行って給与を貰わないと生きていけない。これだけ機械化とか人工知能化とかが進んでいるのなら、そろそろ全人類が「労働」から開放されてもいいんじゃないの?仕事なんてエンタメだけでいいんじゃないの?と思うが、全然そんなことにはならない。むしろ、残業は増え、税金は上がり、牛丼は高くなり、ポリコネで言いたいことも言えない世の中だ。

そんな荒廃した気分のときには、ガブリールドロップアウトをみると癒やされる。

alu.jp

ガブリールドロップアウトは、天使がネトゲにはまってしまい、堕天使ではなく「駄」天使になる話だ。このダメダメな感じが「あー、一年中寝てたいわー」なんて思っている僕と妙にシンクロする。

この作品の魅力は、ただダメなだけではなく、元々は最優秀の天使という点だろう。ホントはできるのに、ホントはすごいのに、でもダメになって好きなことだけして生きていく。

そこが、なんというか。少年時代に思い描いていた全能感。自分はホントはすごいんだ、この世界の主人公なんだというヒロイズム。それが歳を追うごとに「結局、何者にもなれない」を自覚していく感じ。そんな全能感が絶望感に上書きされていく感覚を薄めてくれるのに、この作品は役に立つ。

不惑とはすなわち、自分は何者にもなれないと納得することなのだろう。

そんな不惑に折り合いのつかないときはこの作品を観るのがいい。漫画もアニメもあるが、OP/EDが秀逸なのでアニメがよいだろう。僕はU-NEXTで見ている。
U-NEXT (31日間無料)

「あー、ネトゲだけしてたいわー♪あー、人類滅びないかなー♪」

おわり。

パワポには世界を変える魔法がある

はてなブログで「タグ機能」がリリースされたそうな。タグ機能というと、Noteみたいな感じを目指しているのでしょうか。だとすれば、近い将来、同じタグをつけている記事を自動でリコメンドする機能などもきっと実装されるのだと期待します。はてなブログは記事と記事との間のリンクがあまりなく、はてな内を周遊することがほとんどないので、今回の機能拡張はいい感じだなと思います。

さて、そんなタグ機能で初回のお題がいくつか出されています。

そこで今回は「#エンジニアのキャリア」について書いてみます。結論から言えば、パワポエンジニアはオススメだよ、という感じです。

つまみ食いのエンジニアキャリア

まず僕のキャリアを話したいと思います。

学生時代はC++をイジって、電磁場シミュレーションやデータ圧縮アルゴリズムの符号化効率などの数値計算をしていました。C++を泣きながらデバックしてたときに「ああ、プログラミングで食べていくのは無理だな」と感じたので、プログラマではなく適当な企業の技術職として就職することになります。企業名を公開しても良いんだけどCORE30とだけ。んで、以来同じ企業で働いています。

就職後、いろいろな仕事をしました。そのなかでも一番長かったのは、社内で使う業務ITの丸投げ開発。10年くらい。基本的にSIerさんに丸投げなのでプログラミングなどはしていませんでしたが、提案依頼書(RFP)の書き方やプロジェクトマネジメントというものを身に着けました。

その後、内製開発に風向きが変わり、Ruby on RailsやSalesforceあたりを導入して、プログラミングで遊んでいました。その頃は、アジャイル開発だったりクラウド環境だったりの黎明期。ウォータフォール&オンプレミス時代との考え方の違いに驚き、毎日新しい発見がありました。過去、稟議だの工事だのWBSだのプロジェクト計画だのといって、都合3ヶ月以上掛かけていたモノと同様のモノが、たった一日で作れるようになる楽しい時代です。

ですが、楽しい時代も長くは続かず。データ論理設計やSQLができるということから、なぜだかDBAをやらされる羽目になります。僕はどちらかというとフロント寄りのエンジニアでHTML/CSS/JSをイジっているのが好きなんだけど。

全然スキルセット違うんだけどな、、、と思いつつも、上から見たら「同じデータベースじゃん?」ということらしく。インフラ系エンジニアの保守的な気風にイライラしながらも、しかたなくDBAをやってました。いちおう真面目に仕事もしつつ、趣味的にOracle Exadataを入れてみたり、MySQL InnoDB Clusterを組んでみたりもしました。高いオモチャです。

んで、いまは事業部門に移り、戦略策定だったり、DX推進だったり、社内の人材育成だったりといったフワフワした仕事をしています。

振り返ってみると、オンプレとクラウド、ウォータフォールとアジャイル、丸投げと内製開発、フロントとインフラ、業務とIT、プログラマとプロジェクトマネージャと戦略屋と、つまみ食いも甚だしい。我ながらよくゲシュタルト崩壊を起こさないで済んだものだと思います。笑

そんなキャリアの中でも一貫して有用だったのは「パワポ」です。

パワポには世界を変える魔法がある

エンジニア界隈では、コードを書かずにパワポばかり書いているエンジニアのことを「パワポエンジニア」などと揶揄します。お綺麗な絵だけ書いたってモノは動かねーんだよ!ってのはまったくそのとおりで反論のしようもありません。

実際、僕自身も一時期は「このままパワポを書いてていいのかな」とか、「エンジニアはコードを書いてなんぼなんじゃ」とか悩んだこともあるけれど、なんかもう諦めました。笑

しかし、諦めたあとで見えてきた世界があります。

実際のところ世の中はパワポで回っています。

何かしらのプロジェクトの前にはパワポがあります。もしあなたがITエンジニアであれば、あなたが作っているITは、ひとつのパワポ資料から始まっています。ITエンジニアでなくても、身の回りのあらゆる商品、マウスもスマホもテレビもダンベルも冷蔵庫も食品もなにもかもパワポで企画しているのだと思います。

さらにより大きなこと。国家戦略だったり都市計画だったり税制改革だったり。そしてなにより、DXなんて不可思議な言葉が一般市民でも聞いたことがあるワードになったのは経済産業省のパワポ資料が一因です。

www.meti.go.jp

パワポにはコード以上の「魔法」があるのかもしれません。

そういえばひとときパワポ排除論が巻き起こったことがあります。いわく、オフィスワーカーはパワポばかり書いていて仕事をしていない。資料はすでに出来上がっているのに、色を変えたり配置を変えたりして遊んでいるだけだ、と。その遊びでアウトプットが変わるのか、営業であれば成約の可否に関係するのか、もしアウトプットに関係しないなら不要な業務ではないのか。不要な業務を助長しているパワポは悪の枢軸で、社会から抹殺すべきだ。なんて感じ。

ですが実際はなくなっていません。

パワポ排除の急先鋒として知られるAmazonですら、AWSの技術イベントではパワポだらけです。

結局、文章よりも図解で伝えるほうがわかりやすいのだと思います。「総武線は三鷹から始まり吉祥寺を通り〜、またそれと並行して中央線が走っています。総武線と中央線で相互の乗り換えができるのは〇〇駅と○○駅となります。」とかをだらだら読むのではなく、やっぱり電車の路線図がみたい。

技術は日進月歩で変わりますが、図解のほうが好きという人間の本質がある以上、パワポエンジニアの需要がなくなることはありません。

そんなわけで、僕はこれからもパワポを書いていきます。

もしかしたらブログもパワポで書けば良いのかも。

おわり。

技術よりも人間力が大事だそうな

10月01日、東京証券取引所の株式売買システムであるarrowheadが故障し、株取引が丸一日できなくなったとのことだ。原因はストレージサーバに搭載しているメモリのハードウェア故障。本来、待機系の機械に切り替わるはずが、設定ミスにより切り替わりができなかったとのこと。

まあ、あるある。

永久に壊れない機械はないので故障は避けられない。避けられないので、壊れたら違う機械に処理を逃がす仕組みを入れている。こういった仕組みをフェイルオーバという。このフェイルオーバは、なぜだか、どれだけ試験をしてもイザというときにキチンと動かない。僕自身、それで過去に何度も痛い目にあった(笑)

 

さて、そんな東証の障害に対してどこかの議員が「サーバー型ではなくシステムのブロックチェーン化など分散化を進める必要もあると思う。」とツイートしたらしい。

ブロックチェーンとは分散管理台帳技術のひとつ。ビットコインを実現している基礎技術として有名だ。理論的にデータを改ざんすることができないことや、地球が滅びない限り、まず停止することがないといった特徴がある。

そんなツイートへの反応は予想通り炎上していた(笑)

ちょっと技術に詳しい方は知っている話だが、ブロックチェーンは性能が出ない。僕の記憶が正しければデータ更新が完了するまでに10秒くらいかかったはず。一方で、東証で必要な性能は処理あたり1ミリ秒以下だろう。大体、数万とか数十万倍くらい性能が足りないので、東証でブロックチェーンを使うのは荒唐無稽で無茶苦茶な話だ。

 

それで、国会議員に基本的な技術リテラシーが足りないのはいかがなものか、などという罵詈雑言を書き散らかしてもいいのだけれど、いい大人なのでやめておこう。どちらかというと、このエントリで言いたいことは「これは国会議員だけの話に留まらない」ということだ。

日本の商慣習として、IT開発は、ITを入れたい企業がITを作る専門企業に発注することが多い。ITを入れたい企業のことを「ユーザ企業」、ITを作る専門企業のことを「SIer」(システムインテグレーター)などと呼ぶ。代表的なSIerとしては、NTTデータ、IBM、NEC、それにarrowheadを構築した富士通などがある。

僕自身はユーザ企業に所属しているのだが、このユーザ企業の技術リテラシーは極めて低い。正確に言えば、ユーザ企業にも情報システム部門などがあり、技術リテラシーが高い方はたくさんいる。しかし、そもそも「ITを入れよう!」と企画する事業部門側は、「ブロックチェーン?なにそれ?初耳??」といった動物園状態だ。

そんな動物園状態の部門が「DXを推進するんだ!」などと叫ぶ。

まあことごとく失敗するのは明らかだろう。

じゃあ、事業部門も技術的リテラシーだったり、技術的審美感をつければいいとおもうじゃん。んで、そう言ったら、技術なんて知らなくてもよくて「人間力」が大事なんだそうな。

DXに至る道は険しい。

おわり。